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ファイル共有ソフトの実態Winnyなどのファイル共有ソフトは、ゲームやコミック、音楽、映画などのコンテンツ(著作物)がダウンロード(受信)できる便利なソフトのように見えます。しかし、Winnyなどのファイル共有ネットワークで流通している著作物のほとんどは、コンテンツを作った著作者に無断で送受信されています。 もちろん他人の著作物を著作者の了解なくアップロード(共有)することは著作権法に違反する行為ですが、ファイル共有ソフトによっては、意図的にアップロードしていなくてもそのネットワークに参加するだけで違法な送信行為に「加担」してしまうものもあります。 また、著作物に見せかけたウィルスも多く、ダウンロードしたファイルを不用意に実行すると、パソコン内のデータがネットワーク上に流出したり、消去されたりすることがあります。 著作権法に違反する行為をしないため、また、あなたの大切な情報を守るためにも、Winny、Shareなどのファイル共有ソフトを使わないでください。 ファイル共有ソフトとは?インターネットに接続した不特定多数のパソコン同士でファイルのやりとりを行うソフトウェアです。代表的なものに、「Winny」、「Share」、「WinMX」、「Limewire」、「Cabos」などがあります。 以前は、ファイル「交換」ソフトと呼ばれていましたが、最近はその機能からファイル「共有」ソフトと呼ばれることが多くなっています。 何が問題なの?Winnyなどのファイル共有ソフトで送受信されている著作物のほとんどが、著作者の了解なくアップロードされています。※全体の47.59%が著作権と推測されるコンテンツ。そのうち無許諾のものが96.7% 2008年度「ファイル交換ソフト利用実態調査」より http://www2.accsjp.or.jp/research/research08.php 他人の著作物を著作者の了解なくアップロードすることは著作権法に違反する行為です。自分では「ダウンロードしているだけだ」と思っていても、Winny、Shareなどの一部のファイル共有ソフトにはダウンロードしたファイルを、そのままアップロードしてしまう機能があります。 さらに、これらのソフトウェアにはファイルの断片を勝手に送受信させられる機能があるために、そのネットワークに参加するだけでも、著作権法に違反する行為に「加担」させられてしまうこともあるのです。 また、ファイル共有ソフトを利用した著作物の送受信では、著作物を制作した著作者は1円の対価も得られません。一方で、正規な著作物を販売するビジネスにも悪影響を及ぼし、開発コストの回収ができなくなるため、結果、新しい著作物が制作できなくなってしまいます。これは著作者にとっての問題であるだけでなく、ユーザーである皆さんが、今まで以上に便利なソフトウェアなどの新しい著作物に出会う機会を奪うことにつながりかねません。 「匿名性が高く、ユーザーは特定できない」って本当?匿名性が高いとされているファイル共有ソフトですが、そのネットワーク上には、利用しているユーザー自身の情報も流通しています。現在、ユーザーが保持するファイル名や、IPアドレス、接続時刻などが簡単に検索・保存できる技術が開発されており、ACCSでも積極的にこれを使用しています。実際に逮捕された人はいるの?ACCSが捜査に協力したものだけでも、これまでに15人のユーザーが逮捕・書類送検されています。2008年5月9日 「Share」を使った公衆送信権侵害を初摘発 2008年 3月 24日 「Winny」による公衆送信権侵害、2人を書類送検 2008年 1月 24日 「Winny」による3度目の公衆送信権侵害事件、3人を逮捕 2007年 5月 18日 「Winny」を使った公衆送信権侵害、男性3人を逮捕 2003年 11月 27日 「Winny」を使った公衆送信権侵害を刑事摘発 2001年 11月 28日 ファイル共有ソフトで世界初の刑事摘発 なおこの他にも、ファイル共有ソフトを通じて著作物を送信していたことに対して、損害賠償を求められたケースなどもあります。 著作権を侵害するとどうなるの?著作者から損害賠償などを請求される可能性があります。また、刑事罰の対象ですので、その捜査の過程で、家宅捜索、証拠品の押収などが行われ、逮捕されることもあります。 著作権法に違反する行為の罰則は、10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金、またはその両方と非常に重いものです。 著作権侵害者への対策は?2008年、ACCSをはじめとする著作権関連団体とインターネットサービスプロバイダー(ISP)などの電気通信事業者団体は、ファイル共有ソフトにおける著作権侵害についてその実態や課題を共有し、共同・連携して侵害対策を検討する場として「ファイル共有ソフトを悪用した著作権侵害対策協議会」を設立しました。この協議会には、関連団体や企業のほか、警察庁、総務省、文化庁がオブザーバーとして参加しています。協議会設立を提言した報告書では、ファイル共有ソフトを用いて著作権侵害行為を続ける者への対策として、(1)メールによる注意喚起、(2)アカウントの停止、(3)損害賠償請求、(4)捜査、検挙があげられていて、協議会では、これらを実現すべく、法令上の問題点、技術的な課題等に関して検討を進めています。 このようにファイル共有ソフトをめぐる問題については、現在、著作権関連団体だけでなく、ISP、省庁においても重要な関心事となっています。 実際にどのぐらいの被害があるの?ACCS、JASRACが2006年に行った調査では、ファイル共有ソフト「Winny」ネットワーク上に、権利者に無許諾でアップロードされた音楽ファイル、コンピュータソフトウェア等は400万ファイル以上に及び、これらを平均価格などに換算すると、少なくとも、音楽ファイル4.4億円、コンピュータソフトウェア等95億円、合計で約100億円相当に達するという結果を得ています。「Winny」ネットワーク上の無許諾流通コンテンツ実態調査 http://www2.accsjp.or.jp/research/research06.php ファイル共有ソフトの危険性って?ファイル共有ソフトのネットワークでは、コンピュータウィルスをはじめとする危険なファイルが数多く流通しています。危険なファイルは人気のある著作物であるかのように巧妙に装っています。このファイルをダウンロードし、実行すると、あなたのパソコン内の個人情報などがネットワーク上に流出したり、消去されたりする危険性があります。インターネット上に一度流出してしまったデータを、回収、削除することはほぼ不可能です。 なお、情報処理推進機構(IPA)では、平成19年12月に「ファイル共有ソフト、それでもまだ使い続けますか?-一向に無くならない情報漏えい-」と題した呼びかけを発表し、ファイル共有ソフトを介した情報漏えいやウィルスについての危険性を訴え、注意を喚起しています。 ウィルス・不正アクセス届出状況について http://www.ipa.go.jp/security/txt/2007/12outline.html ファイル共有ソフトの実態を啓発したい「わかってますか?Winnyの実態」チラシをダウンロードいただけます。・A4版チラシ(683KB) [PDF] |